あのころ

2004年12月10日
・あのとき

真司君は俺が生まれて初めて尊敬した人。

出会ったのは、中学に入って陸上部に入部したとき。
真司君は俺に二個上で三年生だった。

俺は長距離で、真司君は短距離だったから練習は一緒ではなかったけど、時間があれば話しかけ、色んな事を教えてもらった。

自分で走っていくうちに陸上にのめり込んだというのもあるけれど、真司君がハードルを飛ぶ姿を見たときに陸上の魅力を知ったように思う。
ほんとにカッコよかった。
いつか自分もあんな選手になりたいと本気で思いながら練習に打ち込んでいた気がする。

冬になり、長距離継走の時期になった。

この時期は短距離も長距離も関係なく、みんな一丸となって県大会を目指す。
真司君も抜群の身体能力で長距離も走りこなした。
その年、俺も2、3年生に混じり唯一一年生の中から選手に選ばれ走らせてもらえた。
結果は13位で惜しくも県大会には行けなかった。
お世話になった真司君や他の三年生たちとなんとか県大会で、一日でも長く一緒に走りたいと思って頑張ったけどダメだった。

真司君が卒業してから、ほとんど会うことはなくなってしまったけど、俺が中3のときだったか高校の大会を観に行ったらちょうど真司君が走っていた。
感動のあまり泣いたのを覚えている。
自分がかつて目標としていた姿は、さらに一回り大きくなっていた。

ここ2年ほどはほとんど連絡を取っていなくて、たまに地元の大会を観に行ったとき会うくらいだった。

いまごろどうしてるのかなと思っていた矢先、これを偶然と呼ばずして何を偶然というのかっていうほどの再会を果たした。

たまたま立ち寄ったブックオフで真司君によく似た人を発見。
しかし、こんなとこに真司君がいるはずがないと思った。
もう大学は卒業しているだろうけど、それまでは千葉県の房総半島の先に住んでるって聞いてたから。
だけど、どう見ても似てる。
気になって仕方ないけど、話しかけられなくて、そのままストーキング(笑)
真司君が入っていった店に付いて入っていく。
正面から見ないと分らないと思って、さりげなく顔を覗き込むと、
「あっ!!!」やっぱりそうだった。
真司君もすぐに俺だと気付いてくれた。

話を聞くと、卒業していまはこっちに引っ越してきたらしい。
しかも、家は俺のうちから超近い!!!
歩いていけるくらいだった(笑)
マジで驚いたし、すげえ嬉しかった。
これからはちょくちょく会って飲んだりできそうです。

いやー、それにしてもほんとに驚いた。

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kei

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